建設業経理士の資格って難しいのかな?
取ったらいいことあるの?
今日は、こんな疑問にお答えします。
建設業経理士とは
建設業経理士とは、建設業の簿記資格です。
建設業は会計処理が特殊で専門性が必要になるので、そのような独自の資格を設けています。
建設業経理士をとる利点は二点あります。
・建設業の会計知識に詳しくなり、業務に役立つ
・建設業界に就職する際、評価される可能性がある
業務に役立つ
一点目は、建設業の会計知識に詳しくなり、業務に役立つという点です。
勉強していたことが実践の場でも出てきます。
私自身、「あっこれ進○ゼミでやったところだ!!」感を何度も経験しました。笑
建設業界に就職する際、評価される可能性がある
二点目は、建設業界に就職する際、評価される可能性があるという点です。
評価される理由は、建設業経理士2級以上を持つ社員がいる建設会社は、経営事項審査で評価されるからです。
経営事項審査とは、公共工事を元請として受注する建設会社が毎年受けなければならない審査です。
そこでの審査の点数が高いほど、より大きな公共工事を受注できるようになります。
従って、公共工事の受注に力を入れている建設会社からは優遇される資格です。
力を入れている会社だと資格手当をつけるところもあります。
建設業経理士の難易度はどのくらい?
私は簿記と建設業経理士どちらの資格も持っています。
勉強した体感でいうと
建設業経理士1級>=簿記2級>建設業経理士2級>簿記3級
です。
建設業経理士2級は簿記3級と簿記2級の間くらいの難易度で、建設業経理士1級は簿記2級以上の難易度という感じです。
簿記3級の知識があれば、建設業経理士2級は十分合格を狙えます。
建設業経理士2級には原価計算といった簿記2級の範囲も若干含まれていますが、決まったワンパターンの問題が多いので、そこまで心配しなくても大丈夫です。
簿記3級の知識にプラスで少し原価計算や工業簿記を勉強したら受かるなというレベルです。
先ほども述べたように、建設業経理士の2級以上の資格は、建設業で働くことにおいて有利に働くのでオススメです。
建設業経理士2級のお勧めテキストと問題集
オススメの勉強法ですが、テキストを読んで概要を理解し、該当する単元の問題を解き進めます。
その作業が終わったら、今度は試験の過去問題をひたすら解きます。
建設業経理士2級は、毎年出題パターンが決まっています。
問題を解いて量をこなし、反射的に解けるように慣れることが一番大事です。
テキストはこちらの「スッキリわかる建設業経理士シリーズ」がお勧めです。
猫のキャラが工務店を営んでいる設定で、建設業簿記について学んでいくのですが、とてもわかりやすくてスイスイ読み進めることができます。
セットで問題集があるので、テキストで学習した範囲の問題をやりつつ知識を定着させていきます。
以上のテキストはわかりやすいのですが、試験の過去問数が心もとないので別途過去問集を買って解いた方がいいです。
基本的にテキストと問題集はこのスッキリわかるシリーズで進めて、問題集はこちらの演習でひたすら解きまくります。
過去問1冊とき終わる頃には「このパターンだったらこうだな」と反射的に分かるようになっているはずです。
建設業簿記と簿記はダブル取得がお勧め
建設業簿記と簿記はダブル取得がお勧めです。
どちらの検定も勉強範囲が被っているところがあるので効率的に狙えます。
ちなみに私は簿記3級→建設業経理士2級→簿記2級→建設業経理士1級で受験しました。
建設業簿記は年に2回、日商簿記は年に3回受験チャンスがあります。
もし、転職や就職のためにどちらかを優先して取りたいのであれば、日商簿記をお勧めします。
何故なら日商簿記であれば、建設業界以外の就職でもアピールでき、汎用性が高いからです。
もし、既に建設業界で働いているのであれば、会社の方針や受験スケジュールに合った方を受けたらいいかなと思います。
建設業経理士は独学で十分取得可能な資格です。
キャリアアップや建設業事務で働きたい!という方におすすめです。
最後に余談ですが・・・
建設業事務に興味のある方はこちらの記事もよかったらどうぞ♪