建設業事務と言っても、会社の規模で大きく働き方は変わってきます。
規模の大きいスーパーゼネコンと、下請け会社では環境が大きく違うと思います。
私はスーパーゼネコンでは働いたことがないので、ここでは下請けをしている中小企業の建設会社の例をお話しします。
多くの建設会社はこのパターンが多いんじゃないかなと思います。
建設業事務の大変なところやデメリット
業務量が幅広くて大変
中小企業の建設会社だと幅広く事務の仕事を任されます。
大体は振込や入金確認や振分伝票を作成する経理担当+経理以外の事務をする人で構成されることが多いです。
経理以外の事務をする人の具体的な仕事例を挙げると、雑用(簡単な買い物・お茶だし・現金の引出しなど)や人事、総務、建設業法関係の事務、工事の施工管理者の書類作成補助など広範囲に渡ります。
建設業法関係の事務は、工事を受注する度に、作成しないといけない書類があります。
また、既に受注した工事の竣工時期が迫ってくると、施工管理者から書類作成を手伝って欲しいと急に仕事を頼まれることもあります。
それらの業務が同時期に沢山重なると、やることが多くてとても大変です。
残業をしなければならない日も出てくるでしょう。
下請企業とのやりとりで気を遣う
先ほどの仕事例にあった建設業法関係の事務ですが、工事を受注した時に安全書類というものを作成する必要があります。
安全書類とは、工事現場に工事業者が入る時に必要になる書類です。
一般的に工事現場は、上位会社と下請会社のピラミッド構造になっていることが多いです。
上位会社が下請会社の安全書類を取りまとめてチェックします。
もしも下請会社が提出してきた書類に不備があれば、それを指摘して訂正してもらう必要があります。
中には、全然書類の書き方を理解していない下請業者もいるので、こちらが手取り足取り指導しないといけないこともあります。
私の場合も、過去に数回ありました。
でも、多くは安全書類の基本を理解している業者だったので、書類内容のチェックからスタートのパターンが多かったです。
建設業法関係の事務のみを担当していたら、転職時に応用が利きにくい
会社によっては、まれに担当する仕事が建設業法関係の事務のみの場合もあるかもしれません。
総務や人事などの業務を全く担当しなかった場合だと、転職時のPRに少し工夫が必要になってきます。
建設業法関係の事務のみの経験だと、建設業でしか通用しない経験だと思われる可能性があります。
したがって、他業種への転職時には、一般事務経験者や未経験に近い扱いになってしまうのかなと思います。
一般事務はコピー取りや書類整理など簡単な事務というイメージを持たれやすいです。
その辺りの勘違いされやすい点については、入社してからの活躍のイメージが伝わるように、しっかりと面接時にアピールする必要があります。
建設業事務のメリット
散々デメリットを語ってきましたが、メリットも紹介したいと思います。
新しい知識を得ることが好きな人は楽しい
新しいことを知るってワクワクしませんか?
自分は生まれて初めて語学を勉強するときとか、かなり楽しかった思い出があります。
建設業事務も同じように、足を踏み入れて初めて知ることがたくさんあります。
例えば、安全関係、入札、下請業者についてなど・・・。
今まで全然知らなかったことを新しく知るのは、楽しくてやりがいがありました。
私と同じように、新しいことを知るのが好きという人には楽しめると思います。
慣れるとパターン化した書類が多いので楽
建設業法に関する書類は、最初は初めてのことばかりで大変かもしれませんが、慣れるととても楽です。
書式のパターンがある程度決まっていて、基本的には同じことを記載するので簡単です。
初めてで気がかりになるかもしれませんが、未経験でもしっかりこなせますので安心してください。
様々な仕事を経験できる
先ほども述べましたが、様々な業務を経験できます。
事務の色々な業務を幅広く経験できるので、自分には何が向いているのか、何をやっていきたいのか、どういうことが嫌なのか、ということを知ることが出来ます。
自分に何が向いているのかといった適性を知ることは、転職をしたいと思った際に、きっと役立つはずです。
まとめ
建設業事務の大変なところ(デメリット)といいところ(メリット)について紹介しました。
確かに大変なところもありますが、個人的には楽しい業界だなと感じますね。
かなりリアル目に書いたので、少しでも働くイメージの助けになればいいなと思います。